イーサリアム(ETH)は、ビットコイン(BTC)に次ぐ代表的な暗号資産の一つとして注目を集めており、暗号資産取引の経験がない人でも、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は耳にしたことがあるという人は多いかもしれません。しかし、ビットコイン(BTC)との違いや、イーサリアム(ETH)を支える技術であるイーサリアム(Ethereum)プラットフォームの仕組みについて、しっかり理解している人は少ないかもしれません。
この記事では、イーサリアム(Ethereum/ETH)の基礎知識や仕組み、ビットコイン(BTC)との違いについて解説します。この記事を通じて、イーサリアム(Ethereum/ETH)への理解を深め、今後の活用や投資の参考にしてみてください。
※本記事では、プラットフォームとしてのイーサリアムをイーサリアム(Ethereum)、暗号資産としてのイーサリアムをイーサリアム(ETH)と表記します。
イーサリアム(Ethereum/ETH)とは
イーサリアム(ETH)は、ヴィタリック・ブテリンによって2013年に考案されたイーサリアム(Ethereum)というプラットフォームのネイティブトークンです。イーサリアム(Ethereum)はスマートコントラクトを実装したプラットフォームで、2015年にリリースされた後、急速に世界中で認知されました。ネイティブトークンであるイーサリアム(ETH)も、多くの暗号資産取引所で取引される暗号資産となっており、2024年12月時点で、暗号資産の時価総額で2位(1位はビットコイン(BTC))にランクインしています。
イーサリアム(Ethereum/ETH)の主な特徴
ここでは、イーサリアム(Ethereum/ETH)の主な特徴について詳しく解説します。
スマートコントラクトが備わっている
イーサリアム(Ethereum)にはスマートコントラクトという機能が備わっています。スマートコントラクトとは、予め設定した条件が満たされた際に自動的に契約を実行する仕組みです。スマートコントラクトにはブロックチェーン技術が使われているため、中央管理者の介在が不要となり、契約実行までの時間短縮や人件費の削減などが可能とされています。また、ブロックチェーンの特性上、一度記録されたデータを改ざんすることは難しく、過去のデータもブロックチェーン上で公開されるため、透明性と信頼性が担保されていると考えられています。
プラットフォームとしての機能を持っている
イーサリアム(Ethereum)はプラットフォームとしての機能を持っており、さまざまなDApps(分散型アプリケーション)の開発と運用をサポートしています。具体的な例として、DeFi(分散型金融)やゲームなど、多種多様なDAppsがイーサリアム(Ethereum)上で動作しています。これらのアプリケーションは中央管理者を通さずに機能するのが大きな特徴で、開発者が自由に新しいアプリケーションを創造し、革新的なプロジェクトを実装することを可能としています。
BTC(ビットコイン)との主な違い
イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)は両方とも高い知名度を誇る暗号資産ですが、その目的と機能には大きな違いがあります。
主な役割の違い
イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)を比較した際に、決済手段としてはビットコイン(BTC)の方が広く利用されている傾向にあります。日本国内でも、一部の家電量販店や通販サイトなどでビットコイン決済などを受け入れている事例がありますが、イーサリアム(ETH)での決済はビットコイン(BTC)ほど普及していません。しかし、イーサリアム(Ethereum/ETH)は、そのプラットフォームとしての機能が高く評価されており、DAppsの開発と運用において不可欠な基盤となっています。
発行上限の違い
イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)は発行できる上限枚数も異なります。ビットコイン(BTC)は、希少性を確保し、インフレによる価格下落を防ぐために発行上限枚数を2100万枚に定めています。一方でイーサリアム(ETH)には発行上限枚数が設定されていないため、供給量を調整するために「バーン(焼却)」という方法が用いられ、インフレの抑制が図られています。
コンセンサスアルゴリズムの違い
イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)はコンセンサスアルゴリズムの観点でも異なります。コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンネットワークにおいて、新しいブロックを生成する際に、取引データの正当性を確認し、ネットワーク全体で合意を形成するためのルールのことを指します。
ビットコイン(BTC)では、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用しています。ブロックチェーン上で新しいブロックを作成するために、マイナーが一定の条件を満たすハッシュ値を見つける計算処理を行い、この計算に成功すると新しいブロックが生成され、ネットワークに共有されます。共有されたブロックは他のノードによる検証を経て正当と判断された場合にブロックチェーンへ追加され、その結果、ブロック生成に成功したマイナーは報酬としてビットコイン(BTC)を受け取ります。
イーサリアム(ETH)も元々は、PoWを採用していましたが、2022年にPoS(プルーフオブステーク)というコンセンサスアルゴリズムに移行しました。PoSでは、ブロック生成の権利が、トークンの保有量や保有期間に基づいて割り当てられ、新しいブロックの承認が完了すると、暗号資産が報酬として付与される仕組みです。PoSは、トークンの保有量が多い人にブロック生成の権利が割り当てられる可能性が高く、これにより保有量の多い人が価格操作を行いやすくなるという懸念もありますが、PoWのような複雑な計算処理を必要としないため、承認作業に参加しやすいという利点もあります。また、PoWでは計算処理に膨大な電力が消費されることが問題視されてきましたが、PoSではコンピューターによる複雑な計算処理が不要なため、PoWと比較して環境に優しいと言われています。実際に、2022年にPoSに移行したイーサリアム(ETH)も、大幅な消費電力の削減に成功しています。
イーサリアム(ETH)の購入方法
これまでご紹介した内容では、イーサリアム(Ethereum/ETH)の仕組みやビットコイン(BTC)との違いについて触れてきましたが、次にイーサリアム(ETH)の購入方法について紹介します。イーサリアム(ETH)の購入方法はいくつかありますが、一般的なのは国内の暗号資産取引所を利用する方法です。暗号資産取引所を利用することでパソコンやスマートフォンからアクセスでき、手軽にイーサリアム(ETH)を購入できます。
購入手順は、まず暗号資産取引所でアカウントを登録し、本人確認を行います。その後、自身の銀行口座から日本円を入金し、イーサリアム(ETH)を購入する流れです。2024年12月時点では、国内のほとんどの暗号資産取引所がイーサリアム(ETH)を取り扱っていますが、暗号資産取引所によって、扱っている通貨の種類や手数料体系が異なるため、各暗号資産取引所のウェブサイトを確認し、自分に合った暗号資産取引所を選択することをお勧めします。
イーサリアム(Ethereum/ETH)の可能性とは
イーサリアム(Ethereum/ETH)は、DeFi(分散型金融)やゲームなどの分散型アプリケーション(DApps)の開発・運用基盤として注目を集めており、今後ますます広い分野での活用が期待されています。また、ネイティブトークンであるイーサリアム(ETH)も、国内の暗号資産取引所で手軽に購入できるため、興味を持った方は、まず少額から取引を始めてみることをお勧めします。