暗号資産とは、インターネット上でやりとりできる財産的価値であり、投資の対象として注目されているだけでなく、送金(送付)や決済といった場面でも利用が広がりつつあります。しかし、仕組みや特性を正しく理解していないと、思わぬリスクに直面することもあります。
この記事では、暗号資産の基礎知識から購入方法、注意点などを解説します。
暗号資産とは
暗号資産は、銀行等の第三者を介することなく、財産的価値をやり取りすることができる仕組みを有しており、日本円やアメリカドルといった法定通貨とは異なる特性を持っています。
かつては「仮想通貨」と呼ばれていましたが、2020年5月の資金決済法の改正により、暗号資産という名称に変更されました。ただし、ニュースやウェブサイトでは仮想通貨という名称が引き続き使われることもあります。
代表的な暗号資産の例
暗号資産は、主に「ビットコイン」と「アルトコイン」に分類されます。アルトコインとは、ビットコイン以外のすべての暗号資産の総称で、「alternative coin(代替コイン)」の略です。2024年現在、数千種類以上のアルトコインが存在しています。ここでは、代表的な暗号資産をいくつか紹介します。
ビットコイン(BTC)
ビットコイン(BTC)は、世界初の暗号資産で、2009年に運用が開始されました。中央管理者が存在せず、ネットワーク全体で管理される分散型システムを採用している点が特徴です。高い知名度を誇り、多くの投資家に幅広く取引され、保有されています。
▼:ビットコイン(BTC)とは?基礎知識や仕組みを分かりやすく解説
https://support.sblox.jp/hc/ja/articles/40948172552729
イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)は、スマートコントラクトを活用した取引が可能な暗号資産です。スマートコントラクトは、事前にプログラムされた条件に基づいて自動的に契約を実行する仕組みで、より効率的な取引が可能になっています。イーサリアム(ETH)はNFT(非代替性トークン)やDeFi(分散型金融)など、新しい技術の基盤としても注目を集めています。
▼:イーサリアム(Ethereum/ETH)とは?基礎知識や仕組みを分かりやすく解説
https://support.sblox.jp/hc/ja/articles/41380718287001
エックスアールピー(XRP)
エックスアールピー(XRP)は、国際送金の効率化を目的に設計された暗号資産です。従来の銀行システムよりも低コストかつ高速な送金が可能なため、多くの金融機関に採用されています。一方で、中央集権型の管理体制を持つため、他の暗号資産とは異なる特徴があります。
▼:エックスアールピー(XRP)とは?基礎知識や仕組みを分かりやすく解説
https://support.sblox.jp/hc/ja/articles/41912109608729
ライトコイン(LTC)
ライトコイン(LTC)は、ビットコイン(BTC)をベースに取引の高速化を目指して開発されました。ブロック生成時間(※)が短く、スムーズな取引が可能な点が特徴です。具体的には、ビットコイン(BTC)と比べて約4倍の速さでブロックが生成されます。そのため、日常の決済手段としても利用しやすい設計となっています。
※ブロック生成時間…ブロックチェーンにデータを書き込むのにかかる時間のこと。
▼:ライトコイン(LTC)とは?基礎知識や仕組みを分かりやすく解説
https://support.sblox.jp/hc/ja/articles/45853444112537
暗号資産の特徴
ここでは、暗号資産の主な特徴をわかりやすくご紹介します。
デジタル形式で存在する
暗号資産は、紙幣や硬貨のような実物を持たず、デジタルデータとして存在します。すべての取引がインターネット上で行われ、物理的な物のやり取りはありません。
法定通貨に交換できる
多くの暗号資産は、暗号資産取引所を通じて日本円などの法定通貨と交換可能です。そのため、暗号資産を必要に応じて現金化することができます。
中央管理者が存在しない
ほとんどの暗号資産は中央管理者を持たず、分散型ネットワークで運用されています。この仕組みにより、特定の機関による管理が不要で、透明性が保たれています。
ブロックチェーンを使用している
ブロックチェーンとは、暗号資産の取引データを記録するために用いる技術の1つです。ブロックチェーンは、中央管理者が存在せず、不特定多数のユーザーで取引の整合性を確認する仕組みとなっているため、改ざんが難しく、不正取引が起こりにくいという特徴があります。
発行量に上限が設定されている
多くの暗号資産には発行上限が設定されています。例えば、ビットコイン(BTC)は2,100万BTCが最大発行量と決められています。
暗号資産の使い方
暗号資産は、さまざまな場面で利用されています。代表的な活用方法として、投資、送金(送付)、決済の3つが挙げられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
暗号資産への投資
暗号資産は、価格の変動を活用した投資手段として広く注目されています。その大きな特徴は、市場の成長性と高いボラティリティ(価格の変動幅)です。このため、短期的に利益を狙う投資家だけでなく、長期的な資産運用を目的とする投資家からも支持されています。
例えば、ビットコイン(BTC)は過去に何度も大幅な価格上昇を記録し、多くの投資家に大きな利益をもたらしてきました。
ただし、暗号資産はボラティリティ(価格の変動幅)が高いため、リスク管理が重要です。無理のない範囲で資金を運用し、必要以上にリスクを負わない計画的な投資が求められます。
暗号資産による送金(送付)
暗号資産は、国際送金の便利な手段として活用されています。従来の銀行送金と比べて、暗号資産を使った送金(送付)は手数料を低く抑えられることが多く、処理速度が速いことが特徴です。例えば、銀行を介した国際送金では数日かかることが一般的ですが、暗号資産を使えば数分から数十分で取引が完了することもあります。
さらに、暗号資産の取引は24時間365日いつでも可能で、銀行の営業時間や休業日の影響を受けません。特に、急ぎの送金(送付)や時差のある海外への送金時にはメリットが大きいです。
※国内の暗号資産取所を使用する場合は、各業者の営業時間等をご確認ください。
暗号資産による決済
暗号資産は、オンラインショップや一部の実店舗で支払い手段としても利用されています。日本国内では導入例がまだ限られていますが、海外では暗号資産を受け入れる店舗やサービスが増加しています。
決済手段として注目される理由の1つは、ブロックチェーン技術による透明性と高いセキュリティです。この技術は不正取引のリスクを減らし、信頼性の高い取引を可能にします。暗号資産は、クレジットカードや電子マネーに代わる新しい支払い方法としても期待されています。
暗号資産を購入するには
次に暗号資産の購入方法を紹介します。
一般的な購入の手順
暗号資産の購入方法はいくつかありますが、一般的なのは国内の暗号資産取引所を利用する方法です。暗号資産取引所を利用することでパソコンやスマートフォンからアクセスでき、手軽に暗号資産を購入できます。
購入手順は、まず暗号資産取引所でアカウントを登録し、本人確認を行います。その後、自身の銀行口座から日本円を入金し、暗号資産を購入する流れです。
暗号資産取引所によって、扱っている通貨の種類や手数料体系が異なるため、各暗号資産取引所のウェブサイトを確認し、自分に合った暗号資産取引所を選択することをお勧めします。
暗号資産を利用する際の注意点
暗号資産はボラティリティ(価格の変動幅)が高い資産であるため、リスク管理が求められます。また、暗号資産の運用は余裕資金の範囲内にとどめるのがポイントです。必要以上にリスクを取らず、計画的に投資額を設定することで、予想外の損失を防ぎやすくなります。
暗号資産の可能性とは
暗号資産は、投資や送金(送付)、決済といった幅広い用途で活用され、新しい可能性を切り開く可能性があります。その利便性や革新性が注目される一方で、価格変動やセキュリティリスクといった課題も存在するので、正しい知識を身につけることが重要になってきます。暗号資産が私たちの生活や経済に与える影響について、その可能性を見極めながら、継続的に情報を収集するようにしましょう。